会場外警備、誘導担当者がいなかった

複数の催し物を行う会場でありながら誘導を行う会場外警備・誘導担当者がいないと、借りている会場外に参加者がたむろすることになります。
会場側にはもちろん、会場周辺の住人や交通へ交通妨害や騒音の迷惑もかけてしまいます。



通常、会場外での一般参加者待機は会場によって可能・不可能がことなります。
私が主催をする場合は、必ず会場側に「午前10時頃から参加者が集まり始める事」「出展者を優先的に入場させ、一般の参加者は午前11時から入場させるため、ロビーや会場外で待機してもらう可能性がある事」を告げ、待機させてもいい場所を教えてもらい、スタッフと相談の上、前もって列形成位置などを決めておきます。
これは、会場が自分の主催するイベントだけのものではなく、他のイベントも行われる可能性があるため、参加される方が困らないように、という主催者として当然と言ってもいい配慮です。
誘導しなければ、例えば複数のイベントが開催される会場でいずれのイベントもたくさんの参加者が来場した場合、間違って別のイベント会場に紛れ込んでしまう可能性があります。
これは自分が主催するイベントのみならず、同日同会場で開催されるイベントの参加者にも言える事です。
「こちらは○○ジャンルのオンリー同人誌即売会です」というアナウンスをしなかったばかりに、同人に関係ない方が紛れ込んでしまう。主催者のみならず、オフライン活動慣れしている方であれば「絶対だめなこと」と分かっていることではないでしょうか。
同人誌即売会は多種のジャンルに広がり、俳句やミリタリー系、歴史考察などのごく一般的な趣向ものから、アニメ、漫画ジャンルなどの特殊な趣向のものまでたくさんあります。
その中でもアニメ・漫画ジャンルのとくに女性向けは、著作権問題、性描写など、ジャンルに関係ない一般の方にあまり目に触れさせたくないものがたくさんあります。
それがジャンルに関係ない一般の方の目に触れないように、きちんと誘導するのは主催者として基本的な務めです。
ですが第一回のイベント時、中山さまは会場外警備、誘導担当者を配置しませんでした。
会場外警備、列整理は慣れた人でなければ余計混乱を招く作業ですが、不慣れな人でも会場が何階のどのフロアかの告知だけでもできます。
会場外警備や列整理に割くスタッフが足りていなかったとしても、サイト上でスタッフ不足を告知してお手伝いをお願いすることは出来たのではないでしょうか。

それに加え、第一回が開催された東京都立産業貿易センター台東館は、会場外での列整理が禁止されている会場でした。
これは会場が立地する浅草が観光地であり、非常に沢山の観光客がいきかうことから、交通妨害になるなどの点において禁止されているものです。
通常、会場外での列整理が禁止されている会場を利用する場合は、「すぐに入場できない参加者に入場可能な時間を伝えて散ってもらう」という対処をします。
入替制をとり、整理券を配布して整理券の番号ごとに入場時間を区切り、指定した時間にロビーなどに集まってもらう、という方法が一般的だと思います。
しかし中山さまは列整理をおこなわず、「すぐに入場できない」というアナウンスもしていませんでした。入替制自体とっていません。
会場の指示に従えないというのは、指示に従う前提で会場を借りている以上、こういったやり方は契約違反でもあると思われます。